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タイビザルール2026:30日ルールとムエタイEDビザという選択肢

  • 執筆者の写真: Danny
    Danny
  • 6 日前
  • 読了時間: 10分

タイの2026年ビザルール改正をまとめたインフォグラフィック。ビザなし滞在が60日から30日に短縮され、54の国と地域が30日免除、3か国が15日免除、二国間協定と到着ビザの対象国が一覧で示されている。

昨今、タイの入国に関する環境は大きく変わってきています。もし長めのムエタイ滞在を考えているなら、航空券を取る前に知っておいてほしいことがあります。

長年、タイはアジアの中でも特に滞在しやすい国のひとつでした。ビザなしで60日間滞在し、その間にトレーニングをしたり、旅行をしたりすることができました。いわゆるビザランという形で近隣のベトナムやラオスに一度出国し、再入国して新しい滞在期間を得る人も少なくありませんでした。多くのファイター、旅行者、リモートワーカーが、そうした柔軟な制度を前提にタイでの滞在を組み立ててきました。タイがムエタイを学ぶ場所として世界中から選ばれてきた背景には、競技としての魅力だけでなく、こうした滞在のしやすさもありました。

しかし、その環境がいま見直されようとしています。2026年5月19日、タイ内閣はビザ免除制度の大幅な改正を承認しました。多くの国籍 — The Campに来るゲストの多くが該当する国々を含む — について、ビザなしで滞在できる期間が 60日から30日へ短縮 されます。

短い休暇でついでにトレーニングする程度なら、今回の影響はそれほど大きくないかもしれません。しかし、1か月以上の長期でトレーニングするつもりなら、話はそう簡単ではなくなりました。

ここから、実際に何が起きているのか、そして私たちが何をおすすめするのかを説明していきます。



なぜタイ政府はルールを厳しくしたのか

英語圏の報道の多くは、この変更をオーバーステイ、不法就労、詐欺、国境を越えた犯罪への取り締まりとして説明しています。これは事実であり、実際にこれらの問題は存在します。国境地帯を拠点にしたコールセンター詐欺、観光ビザやビザ免除の滞在資格で隠れて不法就労をする外国人、タイを入国しやすい拠点として利用する組織犯罪グループ。政府が対応する正当な理由があります。

しかし、それだけでは今回の変更を十分には説明できません。ここ数年で、タイ国内の世論は明らかに変わってきました。タイのSNSには、外国人旅行者の悪質な振る舞いを映した動画が次々と拡散されています。路上で喧嘩をする、寺院への敬意を欠く、ローカルルールを無視する、タイを何をしても許される国のように勘違いしている人たち。最近では特に、タイ人に対して失礼な態度をとる、タイ人を平気で見下す、タイ人女性へのハラスメント、地域のルールやマナーをまったく気にしない、といった振る舞いも問題視されています。

タイ人は本来、非常に忍耐強く、来訪者を歓迎してきた人たちです。しかし、その忍耐にも限界があります。空気は確実に厳しくなっています。今の一般的なタイ人の感覚は、いたってシンプルです。「そういう振る舞いをしに来るなら、タイに来ないでほしい。」

さらに、タイ国内にはもっと現実的な見方もあります。普通の観光で来るだけなら、30日あれば十分ではないか。ビザなしで60日も滞在できる必要が本当にあるのか。

これが、新しいルールの背景にある現実です。今回の改正は、バンコクの官僚が机上で考えた単なる入国管理政策ではありません。これまで外国人に対して非常に寛容だったタイ社会の中で、「このままでいいのか」という空気が強くなってきた。その流れが、今回の制度変更にも反映されていると考えるべきです。

そこを理解すれば、今回の変更の意味が見えてきます。



タイのビザルール2026:30日間のビザ免除対象国

2026年の改正では、54の国と地域 が新しい30日間ビザ免除の対象になります。The Campでトレーニングするゲストの主な国籍は、ほとんどがこのリストに含まれています。

  • アジア太平洋: オーストラリア、ブルネイ、フィジー、インドネシア、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾

  • ヨーロッパ: オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、英国

  • 中東: バーレーン、イスラエル、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦

  • アメリカ大陸: カナダ、アメリカ合衆国

  • アフリカ: 南アフリカ

  • その他: ブータン、キルギス

別枠として、セーシェル、モルディブ、モーリシャス の3か国には15日間のビザ免除が適用されます。

ビザ免除制度とは別に、タイは他の国々と 二国間のビザ免除協定 も結んでおり、それぞれ滞在可能日数が異なります。

  • 90日: アルゼンチン、ブラジル、チリ、ペルー、韓国

  • 30日: 中国、香港、カザフスタン、ラオス、マカオ、モンゴル、ロシア、東ティモール、ベトナム

  • 14日: カンボジア、ミャンマー(国際空港からの入国のみ)

また、アゼルバイジャン、ベラルーシ、セルビア、インド の少数の国は、到着ビザ(Visa on Arrival / VOA) の対象になります。



30日延長は、以前のように簡単ではなくなります。

ここは、ゲストの皆さんに特に理解しておいてほしい部分です。実際、多くの人がここでつまずきます。

以前は、タイの入国管理局で30日間の滞在延長を取ることは、ほぼ自動的な手続きと言ってよいものでした。手数料を払い、書類を記入し、もうひとつスタンプをもらう。多くの長期滞在者は、これを前提に計画を立てていました。ビザなし60日、そこに30日延長を加えて、合計90日。非常に簡単な手続きで、最大90日間タイに滞在できた時代がありました。

しかし、この前提はすでに当てにならなくなりつつあります。

今後は、入国管理官から滞在目的、宿泊先、滞在資金、旅行計画、補足書類について確認される可能性があります。30日延長の手続き自体は今でも可能とされていますが、以前のように「手数料を払えばほぼ自動的に認められるもの」と考えるのは危険です。実際の判断は、担当官、入国管理局のオフィス、提出書類の内容、そして窓口で滞在目的を明確に説明できるかどうかによって変わります。

「前回も大丈夫だったから、今回も30日延長できるだろう」と思って入国管理局に行くと、まったく予想外の返答が返ってくることもあります。その時点で、あなたのトレーニング計画、宿泊、帰国便の順番はすべて崩れてしまいます。本来トレーニングをしているはずの時間に、入国管理局のカウンターで慌てることになります。

今回の変更で、長期でトレーニングをしに来るゲストに最も大きく影響しやすいのは、この部分です。そして、ほとんどのニュース報道では、この点が十分に伝えられていません。



ビザランはもはや長期滞在の戦略ではありません

同じ理屈は、ビザランにも当てはまります。長年、多くの長期滞在者がビエンチャン、ペナン、プノンペンなどへ一度出国し、国境で新しい入国スタンプをもらってタイへ戻る、というサイクルを繰り返してきました。タイ側が柔軟である理由があった時代には、それで通用していました。

いま、入国管理はこれまで以上に注意深く見ています。明確な目的もなく短期入国を繰り返すパターン、特に単にタイ国内に居続けることを目的としているように見えるケースは、新しいルールによって抑制されます。

数か月タイでムエタイを学ぶつもりなのに、ビザの計画が「いったん国境を越えて再入国すれば何とかなるだろう」というものなら、その考えは改めた方がいいです。もう、数年前のように簡単に繰り返せる前提ではありません。



30日を超えてトレーニングしたいなら、最初から適切なビザを取得する方が賢明です

これが実務的な結論です。そして、私たちがEDビザプログラムを用意している理由も、まさにここにあります。

The Campで 30日を超えてトレーニングする予定があるなら、最もクリーンで、安全で、適切なルートは、ビザ免除入国と延長で引き伸ばすことではなく、最初から ムエタイEDビザ で来ることです。

The Campは 政府認可を受けたムエタイスクール です。だからこそ、EDビザの申請に必要な学校側のサポートを行うことができます。現在、私たちは2つのプログラムを提供しています。

  • 6か月ムエタイEDビザプログラム — ムエタイレッスン96回

  • 12か月ムエタイEDビザプログラム — ムエタイレッスン192回

ムエタイEDビザプログラムは、長期でムエタイを学びたい人のための、正式で安定した滞在ルートです。6か月プログラムには96回、12か月プログラムには192回のムエタイレッスンが含まれています。入国管理局での延長や国境でのビザランに頼るのではなく、最初から目的に合ったビザを取得することで、タイでのトレーニング期間をより安全に、計画的に組み立てることができます。



ムエタイEDビザを真剣に検討すべき対象者

以下に当てはまる場合は、ムエタイEDビザを検討してください。

  • タイで 30日を超えて トレーニングする予定がある

  • 延長やビザランに頼らない、安定した長期滞在の選択肢がほしい

  • 滞在の途中で入国管理の心配をするのではなく、トレーニングに集中したい

2〜3週間だけの滞在なら、多くの国籍にとって通常の30日間ビザ免除で十分です。しかし、計画が30日を超えた瞬間に、EDビザは、到着後ではなく予約前に必ず考慮すべき選択肢になります。



注意点

ビザのルールは頻繁に変わることがあります。最終判断を下すのは、私たちではなくタイ当局です。

新しいルールは、タイの官報(Royal Gazette)に正式な告示が掲載されてから15日後 に施行されます。この記事を書いている時点では、正確な施行日はまだ公表されていません。入国、滞在、延長に関する最終判断はタイ当局にあり、ルールは予告なく変更される可能性があります。

私たちにできるのは、プログラムの仕組みを説明し、必要書類の流れを案内し、手続きをサポートすることです。結果を保証すること、入国管理局での延長を約束すること、将来の政府方針を予測することは私たちにはできません。

長めのトレーニング滞在を計画しているなら、航空券を予約する前にまずは私たちにご連絡ください。あなたの国籍、滞在予定期間、実際に何をしたいのかを確認した上で、どのルートが現実的なのかを正直にお伝えします。



結論

タイは常に、ルールを守り、目的を持って訪れる人たちを歓迎しています。観光であれ、トレーニングであれ、学びであれ、その点は変わっていません。

ただし、長期のビザなし滞在や、延長・ビザランを前提にした曖昧な滞在計画は、これまでよりも通用しにくくなっています。ルールは厳しくなり、延長は以前ほど簡単ではなくなり、ビザランのリスクも高くなっています。そして、タイ社会の空気そのものも以前より厳しくなっています。

短い旅行であれば、多くの人にとって今回の法改正による影響は限定的です。30日を超えてタイでムエタイを学びたいなら、ビザ免除と延長で何とかしようとするのではなく、最初から適切な滞在ルートを検討してください。

入国管理局のカウンターで予定外の問題を抱えるよりも、出発前に正しい書類と計画を整えておく方が、はるかに安全です。The Campに相談していただければ、国籍、滞在予定期間、トレーニング目的に合わせて、現実的な選択肢をお伝えします。


タイの2026年ビザルール改正では、54の国と地域が30日間ビザ免除の対象となり、3か国には15日間、二国間協定では90日・30日・14日の滞在枠が設定されています。また、4か国は到着ビザの対象です。新ルールは、官報掲載から15日後に施行される予定です。



出典と注記

この記事は、2026年5月19日 のタイ内閣決定と、その後のタイ外務省領事局による説明をもとにまとめています。施行は、官報掲載から15日後 に始まります。元の報道は以下の通りです。

記事最終更新:2026年5月23日。最終的なルール、施行日、国籍ごとの条件は、タイ当局によって決定されます。渡航前には在東京タイ王国大使館、在大阪タイ王国総領事館、またはタイ入国管理当局の最新情報をご確認ください。

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