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  • 執筆者の写真Danny

You は何しにチェンマイへ?

更新日:6月4日



さてタイのムエタイジムにトレーニングに来る理由はなんでしょう? 今回はこの辺りを深掘りしてみたいと思います。一般向けというより少し選手よりの話になってしまうかもしれませんがご容赦いただきたく。


かつて一世風靡したK1の時代も今も日本でずっと人気の「キックボクシング」

でもYoutubeに溢れる日本のキックボクシングの試合を観ていて、違和感を感じるのは私だけでしょうか?日本の試合のほとんどがボクシングとローキックで組み立てられています。ミドルキックなどは試合中に数本出せてるかどうか。さらにはタイ人のように自在に足技を使える選手などほんのごくわずかですよね。一方で現時点で立技最高のイベントと称されるワンチャンピオンシップでは上位選手にタイ人が多いせいか、パンチに比べてキックの比率が圧倒的に高いと思いませんか?

はて、日本でやってるのは本当の意味での「キックボクシング」なのでしょうか?

いっそのこと、日本独自の「ボクシングキック」にネーミング変更してはどうでしょうか?(または「ボクシング(ロー)キック」)


なぜ日本人はパンチとローキックだけなのか?

なぜローキックしか蹴らないのか?

なぜミドルキックが蹴れないのか?

なぜタイ人のように足技を使えないのか?


これは長らく私の中での大いなる疑問でした。

過去、多くの日本人ファイターがタイ人選手の強烈なキックの前に玉砕してゆきました。 ※過去のキック映像はこちらクリック↓

歴史に学ぶ我々賢い日本人であれば当然タイ人のキックやノウハウをコピーするはずです。にもかかわらずいまだに日本選手でタイ人ようなキックが蹴れる選手はほぼいません。

(吉成名高選手くらい?)


ザ・キャンプムエタイアカデミーにも世界中から多くの選手たちがトレーニングキャンプにやってきます。彼らを注意深く見ていて、実に興味深いなぁと思うのは、タイ人は例外なくすべて同じ形のザ・ムエタイのキックなのに対して、ヨーロッパ人はオランダ式キックというかみんな同じような形のキックをします。そして日本人はというと、驚くことにこれまたほぼ全員同じ形のキックなのです。一般的に日本では空手から格闘技をスタートする人が多く、従ってキックの形や姿勢、またベタ足、摺り足など、ほぼ空手の動き・型(形)がベースになっています。なので日本でいうミドルキック(Round house)はザ・空手の中段回し蹴りなのです。いわば空手独特の上体を倒しながら膝から下を走らせるような蹴り上げのキックです。この日本独特の空手キック、タイ人のトレーナーの間では、蹴られても全然痛くない、簡単にカット(ブロック)できてしまう、通称「イプンの縦蹴り」と呼ばれています😅なんだかバカにされているような気もしますが、確かに簡単に腕受けできてしまう程度の破壊力のないキックであることは否めません💦


もとより自分は空手の蹴りを否定するつもりは毛頭ありません。ただムエタイのキックと空手のキックは哲学がまるで異なるように思います。

もちろん競技としての間合いの違いもあるし、ルールの違いもあるので一概に単純比較はできないのですが、ムエタイのキックは空手と違い、足全体を一つの塊として、身体全体を使って遠心力でその重い塊を相手にぶつけに行くような、スピードというよりもパワー重視のキックです。腕全体を相手にぶつけにいくプロレスのラリアットに近いイメージです。


一方で空手のキックはスピード重視で膝下を素早く走らせピンポイントで相手の急所に当てにいくというどちらかと言えば、パワーよりもスピードとAccuracyを重視したものであるように見えます。ビンタのイメージでしょうか。。。


これをゴルフのスイングに例えると、空手の場合はインパクトでクラブフェースをコントロールしてボールに合わせに行く伝統的な上周りスイング。ムエタイのキックはそもそも体幹の動きが中心となるのでトップから一切のクラブのフェースコントロールをしない最新の下回りスイング(今のUSPGAでは主流のスイング)と言えます。


人間の足の重量は概ね体重の30%と言われます。体重60kgの人の足の重量はざっくり片足で9kg前後ということになります。ニュートンの運動方程式でいえば、近似的に力は質量と加速度の積に等しいということになります。感覚的にも9kgの足全体を遠心力でぶつけにいくムエタイキックと足全体というよりどちらかと言えば膝下(3%-4%の重量)の運動量が多い空手のキックでは相手に与えるインパクトも当然ながら大きく違ってくるように思えます。


また日本人がキックボクシングの試合中に放つキックの回数がタイ人に比べて圧倒的に少ないのは、空手キックの蹴り方(間合いやタイミング、バランスなど)に問題があるのか、そもそも日本でのジムでのキックトレーニングそのものに問題があるのか、こちらも興味深いところです。実際にタイ人の強烈なキックで倒されている日本人がたくさんいる以上、ムエタイはパンチやローキックがポイントにならないので必然的にミドルキックが多くなるという言い訳はいったんここで横に置いておきましょう。


現在、立技最高峰のイベントと言われるワンチャンピオンシップ。

何をもって最高峰というべきか、定義は様々ですが、現実問題としてトップ選手のファイトマネーは現時点で他のどの団体よりも高額で、世界中のキックボクサーが憧れる大会であることは間違いありません。従ってタイのトップ選手のキャリアの最終目標はここでチャンピオンになるこであり、皆ここを目指すのです。さてこの世界の強豪ひしめくワンチャンピオンシップで活躍する日本人はといえば、寂しい限りほんのごくわずかです。しかも彼らの試合はといえば日本人のお家芸であるパンチとローキックばかり。タケル選手とSuperlek選手の試合は記憶に新しいと思いますが、日本人のあのペチペチのローキックなどタイ人選手の前では全く効力がないことを見せつけられました。多彩で華麗な足技を繰り出すTawanchai選手やRodtang 選手などワンチャンピオンシップで活躍する上位選手はほとんどがタイ人またはタイでトレーニングしてる外国人選手ばかりなのです。残念ながら外国人選手がタイにムエタイのキックを学びにくることはあっても、日本に空手キックを学びにくることはありません。


さて多くの人が見たくないこのような現実を直視すると、結局のところ世界で勝負してゆくにはムエタイのキックを習得するのが一番近道のような気がします。井上尚弥選手を筆頭に日本は世界に名だたるボクシング大国です。ムエタイ選手の押しパンチと比べて、「ボクシングキック」を得意とする日本人のパンチスキルはタイ人選手と比べて総じて高いと思います。であるからこそ、日本人がムエタイ選手のような多彩な足技のスキルを持ち、強烈なキックを蹴ることができれば、必ずや世界のトップ選手に比肩できるようになる日が来ると思いませんか?


You は何しにチェンマイへ?


そろそろ答えは出たようですね。

足技最高峰と言われるムエタイの本物のキックをぜひタイに学びにきてください。

いくら蹴っても効かない「イプンの縦蹴り」を伝統的なムエタイの破壊力抜群のキックに劇的に変えるドリルをたくさん用意してお待ちしております。


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