最近、チェンマイがデジタルノマドの間で話題なのはご存知でしょうか?街のあちこちで多くの欧米人(日本人はほとんど見かけません)の若者を見かけます。ザ・キャンプムエタイリゾート&アカデミーにトレーニングにやってくるゲストもすでに30ヶ国を超えています。
チェンマイの旧市街の西側、タイの京都大学とも言われる名門チェンマイ大学に隣接する「ニマンヘンミン」エリアにはコワーキングスペースやおしゃれなカフェなどがたくさんあり、そのスペースのほとんどがWIFI完備なので、まさにPCやタブレットで仕事をする人たちや海外留学生にとっては理想的な環境が用意されています。



そして何と言っても彼らにとってこの街の最大の魅力は、「コスパ」のよさ!
バンコクの平均的な物価が東京の約1/3だとすると、チェンマイは東京の1/4~1/5程度の感覚です。チェンマイでは大卒の初任給がだいたい日本円で5~6万円くらい。この辺りではもっとも高いと言われるスタバの時給が70バーツ=約240円くらい。やすいっ!
食事は贅沢してもせいぜい1食500THB程度。(むしろそれ以上使うのは難しいです)
なので食費はだいたい毎月3万円もあれば十分なのです。
築地からやってくる寿司ネタもクオリティ高いし、そこら中にオーガニックベジタブルやフルーツが溢れているので、この街の食のクオリティは極めて高いのです。バンコクでは必ずお腹を壊す筆者ですが、チェンマイでは一度も食あたりになったことはありません。周囲を山に囲まれ、水質も良いのでしょう。
No Grab, No Life
さて、この街の移動といえば、かつてはトゥクトゥクやソンテウと呼ばれる赤い乗合タクシーが一般的でしたが、最近ではチェンマイはGrab(Uberのような配車サービス)が席巻しています。スマホでワンタップすればだいたい5分以内にピックアップにくるし、どこへ行くにもGrabを使えばほとんどの場所へ30~100THB程度で行けてしまいます。
ちなみにザ・キャンプムエタイリゾート&アカデミーもあらかじめ登録されているのでワンタップで行けます。
チェンマイではGrabは一度使うと手放せません。日本と同じく既得権益者たるタクシーやトゥクトゥク業界とGrabなどの新規参入の配車サービスとの摩擦は激しいようですが、サービスは消費者が選ぶものなので、最終的には勝敗は明らかに見えます。
タイは熱帯モンスーン気候なのでさほど洋服代がかからないというのも魅力のひとつ。
基本的にTシャツと短パン/ショーツ・サンダルで一年を過ごせます。
とはいえ、チェンマイには他のタイの都市と違って寒期(12月〜1月)(気温16~22度前後)の時期もあるので、この時はみなこぞっておしゃれをします。コスパも大事だけど、おしゃれも大事!ということで、寒期の時期にはH&MやUniqloはいつも多くの人でごった返しています。
そして世界中から人を惹きつけるもっとも大きな要因は、この街のインターナショナル性だと思います。
筆者自身、チェンマイに暮らすようになって約1年半になろうとしていますが、日常生活の100%を英語のみで生活しています。チェンマイ大学のタイ語集中講座などに通ってみたりしたこともあるのですが、正直、この街ではタイ語を話す必要性がありません。
最高学府チェンマイ大学の学生の多くが流暢な英語を話しますし、先述のGrabのドライバーたちも学生が多いのですが、多くのドライバーが英語を話します。どこかの国とは大違いですね。
またチェンマイはインターナショナルスクールが集中している街でもあり、British Schoolやシンガポール資本のプライベートスクールなどがいたるところにあります。
最近聞いた話では、ここ数年チェンマイは「英語学習のメッカ」となっているのだそうです。アジアで英語学習といえばフィリピンのセブ島が思い浮かびますが、実はセブ島よりもコストが安く、かつクオリティの高い英語を学べるのがチェンマイなのだそうです。
教師は英国、オーストラリア、米国などの英語圏の人で占められているので、「チェンマイでは正当派のイングリッシュが学べる。フィリピン人に英語を教わるよりチェンマイの方がはるかにいい」とある留学生は力説していました。

まあ、そんなわけでチェンマイがデジタルノマドや海外留学生に愛されている理由がわかります。
かつては生活費が安いという理由でチェンマイにリタイアメントビザで移住してきた日本人が多かった時代もあったようですが、時は移り変わり、むしろここ最近は、インターナショナルで、自由とノマドな雰囲気を求めて世界中の若者が集まる街へと急速に変貌してきています。個人的にも今、アジアでもっとも注目している街です。